フランスの建築家、ジャン・プルーヴェのデザイナーズファニチャーを代表する逸品、Standard Chair（スタンダードチェア）は、まるで学生時代の教室にあるようなどこか懐かしいデザインの椅子。
制作された1930年代以来、多くのデザイナーに多大な影響を与えてきたチェアでもあります。
後ろ脚が三角形の形になっているのは、人がもたれかかっても力を吸収して快適に座れるために生まれた必要最小限なフォルム。
そして、後ろ脚に比べて前脚は細いスチールパイプ仕様。前後のバランスが非常に絶妙で良い意味での無骨さとスタイリッシュさがうまく同居しており、非常に魅力的なチェアとなっています。

■ジャン・プルーヴェ Jean Prouve>
1901〜1984年パリ生まれ。フランスの建築家、デザイナー。活動は建築から工業デザインまで多岐に渡る。合理的で無駄の無い構造の家具を数多く手掛ける一方、構造から建築の工業生産（プレハブシステム）など様々なエンジニアとしても活躍。