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【整理収納アドバイザー監修】チェストが2年で壊れるのはなぜ?長持ちするチェスト選びの全知識

CAGUUU編集部

2025-12-10

目次

チェスト選びで後悔していませんか?

「チェストなんてどれも同じでしょ?」そう思って安さだけで選んだ結果、半年後には引き出しがスムーズに開かなくなり、1年後には底板が抜け、2年後には買い替えを検討している...新生活でこんな失敗をする人は驚くほど多いのです。

チェストは毎日何度も開け閉めする家具です。1日3回の開閉でも、1年で1000回以上。この繰り返しに耐えられない低品質なチェストは、あっという間に使い物にならなくなります。

整理収納アドバイザーとして600世帯以上の新生活の家具選びをサポートしてきた経験から断言できるのは、チェスト選びで重要なのは「見た目」でも「価格」でもなく、「構造」と「使い勝手」だということです。この記事では、長く快適に使えるチェストを見極めるための6つの判断基準を、実例を交えながら解説します。

監修者プロフィール:整理収納アドバイザー 高橋真理子

高橋 真理子 プロフィール画像

監修者

整理収納アドバイザー

高橋 真理子(たかはし まりこ)

家具メーカーでの品質管理経験10年、整理収納アドバイザーとして600世帯以上の新生活の家具選びをサポート。「毎日使う家具こそ、構造と品質にこだわるべき」という信念のもと、長く使える家具選びの実践的なアドバイスを提供している。

① サイズと配置|「チェストのサイズミスが『デッドスペース』を生む最大の原因」

チェストのサイズ選びは「空間の有効活用」がすべて

チェスト選びで最も見落とされがちなのが、「置く場所に対してジャストサイズかどうか」という視点です。幅80cmのスペースに幅60cmのチェストを置けば、20cmの隙間が生まれます。この隙間は中途半端すぎて何も置けず、ただの「もったいないスペース」になります。

私がサポートした新生活の方々の中で、「チェストを買ったけど部屋が使いにくい」と悩んでいた人の8割以上が、このサイズの不一致が原因でした。特に多いのが、「小さめを買って安全策をとったつもりが、無駄なスペースを作ってしまった」というパターンです。

チェストのサイズは「設置場所の実測値ぴったり」を狙うのが鉄則です。ただし、搬入経路や壁のコンセント位置も考慮する必要があります。測って、確認して、それから選ぶ。この順番を守るだけで、失敗は激減します。

設置場所別|チェストの推奨サイズガイド

チェストを置く場所によって、適切なサイズが変わります。新生活でよくある設置場所別に、推奨サイズをまとめました。

設置場所 推奨幅 推奨奥行き 推奨高さ 設置のポイント
ベッド横
(サイドテーブル代わり)
30〜50cm 30〜40cm 50〜70cm ベッドの高さと揃えると使いやすい
テレビ台の横
(リビング収納)
60〜80cm 35〜45cm 70〜100cm テレビ台と高さを揃えると統一感
壁面の隙間
(デッドスペース活用)
スペースぴったり 30〜40cm 80〜120cm 幅は±5cm以内の誤差で選ぶ
窓下スペース
(窓の下)
窓幅の80%以内 30〜40cm 60〜80cm 窓の開閉を妨げない高さ

重要ポイント: 設置場所の幅を測ったら、「−5cm」したサイズがチェストの最大幅です。壁との隙間、コンセントへのアクセス、搬入時の余裕を考えると、ぴったりすぎるより少し小さめの方が安全です。

「搬入可能かどうか」を事前に確認する方法

チェストは完成品の場合、意外と搬入に苦労します。特に気をつけるべきポイントは以下の3つです。

まず、玄関ドアの幅と高さです。一般的な玄関ドアの開口部は幅70〜75cm、高さ180〜190cmです。チェストの梱包サイズ(商品ページに記載)がこれより大きいと、玄関を通りません。

次に、廊下やエレベーターの幅も要チェックです。マンションの共用廊下は幅120cm程度、エレベーターの奥行きは130cm程度が一般的です。大型のチェスト(幅100cm以上)は、エレベーターに入らないことがあります。

そして部屋のドアと天井高も忘れずに。室内ドアの幅は通常70〜80cm、高さは180〜200cmです。高さ100cm以上のチェストは、斜めにしないと入らない場合があります。

搬入経路に不安がある場合、組み立て式を選ぶのが無難です。ただし組み立て式は、完成品に比べて強度がやや劣る点は理解しておきましょう。

測定時に絶対に忘れてはいけない「3つの数値」

チェストを買う前に、必ず測定すべき3つの数値があります。

① 設置場所の「幅・奥行き・高さ」

メジャーで正確に測ります。斜めになっている壁や、巾木(壁の下部の出っ張り)も考慮してください。

② コンセントとスイッチの位置

チェストを置いたときに、コンセントが隠れないか確認します。コンセントの中心位置(床から何cmか)を測っておくと、チェストの高さ選びの参考になります。

③ 搬入経路の「最小幅」

玄関ドア、廊下、室内ドア、エレベーターの幅と高さを測ります。経路の中で最も狭い場所が、搬入可能な最大サイズを決めます。

 

この3つを測定せずにチェストを購入すると、「入らない」「置けない」「使えない」という三重苦に見舞われる可能性があります。

② 引き出しの段数と深さ|「引き出しの段数選びで収納効率が50%変わる」

引き出しの段数は「何を収納するか」で決まる

チェストを選ぶとき、「段数が多い方がたくさん収納できる」と考えがちですが、これは半分正解で半分間違いです。確かに段数が多ければ分類はしやすくなりますが、各引き出しが浅すぎると、かさばる物が入りません。

リビング用チェストに収納する代表的な物は以下の通りです:

 

- 文房具・工具類

- 書類・取扱説明書(A4サイズ)

- 薬・救急箱・常備薬

- 充電器・ケーブル類

- ハンカチ・マスク・ティッシュ

- 郵便物・DM

- 印鑑・通帳・貴重品

- 裁縫道具・ボタン・予備の電池

- 季節物の小物(手袋・カイロなど)

 

これらの物の高さはバラバラです。文房具なら10cm以下で収まりますが、A4ファイルなら高さ25cm以上必要です。つまり、浅い引き出しと深い引き出しの両方があるチェストが理想なのです。

引き出しの段数別|メリット・デメリット比較

段数 各引き出しの深さ 収納に向いているもの メリット デメリット こんな人に
3段タイプ 深め
(15〜25cm)
A4ファイル、雑誌、工具箱
大きな物も入る

分類しづらい
大きめの物が多い人
4〜5段タイプ 中程度
(12〜18cm)
書類、薬箱、文房具
バランス良い

使いやすい
最も一般的、バランス重視
6段以上 浅め
(8〜15cm)
小物、アクセサリー、薬
細かく分類可

大きな物は入らない
小物が多い人
混合タイプ
(浅+深)
浅深混在 幅広い物に対応
万能型

やや価格高め
収納物が多様な人

※ ◎=非常に良い、○=良い、△=やや難あり

引き出しの深さで失敗しないための「実測ルール」

チェストを買う前に、収納したい物の高さを実際に測ることをおすすめします。以下のステップで確認してください。

ステップ1: 収納したい物を全て出す

リビングに散らばっている文房具、書類、薬などを一箇所に集めます。「こんなにあったの?」と驚くはずです。

ステップ2: 最も高さのある物を測る

A4ファイル、工具箱、救急箱など、高さのある物をメジャーで測ります。これが「必要な最低の引き出し深さ」になります。

ステップ3: 段数をシミュレーション

例えば、高さのある物(25cm)が3個、中くらいの物(15cm)が5個、小さい物(10cm以下)が10個あるなら、「深い引き出し1段、中深い引き出し2段、浅い引き出し2段」の計5段チェストが理想です。

ステップ4: 商品ページで引き出しの内寸を確認

商品ページには「外寸」と「内寸」が記載されています。引き出しの「内寸の高さ」が、ステップ2で測った高さより大きいかを必ず確認してください。

「引き出しの深さ」でよくある失敗3パターン

パターン①: 全段が浅すぎて大きな物が入らない

6段チェストを買ったものの、各引き出しが10cmしかなく、A4ファイルが入らなかった。結局、ファイルは別の場所に置くことになり、チェストの意味が半減。

パターン②: 全段が深すぎて小物が埋もれる

3段の深いチェストを買ったが、文房具やハンカチなどの小物が引き出しの底に沈んで見つからない。仕切りを買い足すはめに。

パターン③: 引き出しの内寸を確認せず購入

商品ページの写真だけ見て購入。届いてみたら、引き出しの高さは十分だが、底板の強度が弱く、重い物を入れると底が抜けそうで怖い。

浅い引き出しと深い引き出しが混在している「混合タイプ」を選ぶか、4〜5段の中程度の深さのチェストを選んで、浅い引き出しには仕切りケースを使って小物を整理するのが現実的です。

③ スライドレールの品質|「レールの品質が『使い心地』と『寿命』を決定づける」

スライドレールはチェストの「心臓部」

チェストを毎日使っていて、最初に壊れるのは「スライドレール」です。引き出しがスムーズに開閉できるかどうか、重い物を入れても引き出しが歪まないかどうか、すべてこのレールの品質にかかっています。

安価なチェストの多くは、プラスチック製の簡易レールか、薄い鉄板のレールを使っています。これらは最初の数ヶ月は問題なく動きますが、半年もすると引っかかりが出始め、1年後には引き出しがまっすぐ閉まらなくなります。

私がサポートした新生活の方々で、「チェストを買い替えた」という人の9割以上が、「引き出しの開閉が悪くなった」ことを理由に挙げています。つまり、レールの品質こそがチェストの寿命を決めるのです。

スライドレールの3つのタイプと特徴

スライドレールには、大きく分けて3つのタイプがあります。

▪️ローラー式レール(プラスチック製)

最も安価なタイプで、1万円以下のチェストに多く使われています。引き出しの底面にプラスチック製のローラーがついており、レール上を転がる仕組みです。

軽い物(5kg以下)を入れる分には問題なく使えます。価格が安いため、一時的に使うチェストや、軽い物専用のチェストには適しています。

ただし耐荷重が低く、重い物を入れるとローラーが割れたり変形したりします。埃が溜まると動きが悪くなり、引き出しが途中で止まることもあります。

「とにかく安く済ませたい」「2〜3年使えればいい」という割り切った使い方なら、このコストの低さが魅力です。

▪️サイドレール式(金属製)

中価格帯(2〜4万円)のチェストに採用されているタイプです。引き出しの両サイドに金属製のレールがついており、本体側のレールと噛み合わせて動きます。

耐荷重が高く(10〜15kg)、書類や工具など重い物を入れても安定しています。ローラー式より耐久性が高く、5〜8年は問題なく使えます。

ただし完全に引き出すことはできず、奥のものが取りづらいことがあります。レールに埃が溜まると、定期的な掃除が必要です。

長く使いたいけど予算は抑えたい、という方には、この耐久性とコストのバランスが最適です。

▪️フルスライドレール式(ボールベアリング)

高価格帯(4万円以上)のチェストや、業務用キャビネットに使われる最高品質のレールです。金属製のレール内部にボールベアリングが組み込まれており、非常にスムーズに動きます。

引き出しを最後まで(100%)引き出せるため、奥に収納した物も簡単に取り出せます。耐荷重が非常に高く(20〜30kg)、重い工具箱や書類ファイルを満載しても問題ありません。

ただし価格が高く、同じサイズでもサイドレール式の1.5〜2倍の価格になります。

「一生もの」として長く使いたい方、重い物を頻繁に出し入れする方には、この滑らかさと耐久性が大きな価値を提供してくれます。

レールの品質を見分ける「5つのチェックポイント」

実店舗でチェストを見る際、以下の5点を確認すればレールの品質が分かります。

チェック1: 引き出しを半分引いて手を離す

良いレール: 引き出しが止まったまま、ゆっくり閉まるか止まる

悪いレール: 勢いよく閉まるか、そのまま落ちる

チェック2: 引き出しを全開にして左右に揺らす

良いレール: ほとんどガタつかない

悪いレール: 左右に大きく揺れる

チェック3: 引き出しを最後まで引き出せるか

フルスライドレール: 100%引き出せる

サイドレール: 80%程度まで

ローラー式: 70%程度まで

チェック4: 引き出しを閉める時の音

良いレール: 「スー」と静かに閉まる

悪いレール: 「ガタガタ」「ガシャン」と音がする

チェック5: 商品説明に「ボールベアリング」「フルスライド」の記載があるか

記載があれば高品質レールの証拠

記載がなければローラー式かサイドレール式

ネット通販で買う場合、商品ページの「レールの種類」を必ず確認してください。記載がない場合、ほぼ確実にローラー式です。

私がサポートした新生活の方で、最も多い後悔が『引き出しがすぐに壊れた』というものです。1万円以下のチェストはほぼプラスチック製のローラー式で、半年でガタガタ、1年で斜めにしか閉まらなくなります。レールに1,000円の差があるだけで、寿命が5年以上変わります。実店舗で必ず引き出しを開け閉めして、スムーズさを確認してください。

④ 高さと圧迫感|「高さ選びは『収納量』と『部屋の開放感』のトレードオフ」

チェストの高さは「収納量」と「圧迫感」の綱引き

チェストを選ぶとき、「高い方がたくさん入る」と考えるのは自然な発想です。しかし新生活の限られた空間では、高すぎるチェストは部屋を狭く見せ、圧迫感を生み出します。

一方、低すぎるチェストは開放感がある反面、収納量が足りずに結局別の収納家具を買い足すことになり、かえって部屋がごちゃごちゃになります。

私がサポートしてきた新生活の方々で、チェストの高さに満足している人の共通点は、「収納したい物の総量」と「部屋の天井高」のバランスを考えて選んでいることでした。高さ選びに正解はありませんが、バランスの取り方にはコツがあります。

チェストの高さ別|特徴と適した使い方

チェストの高さは、大きく3つのカテゴリーに分類できます。

ロータイプ(高さ50〜70cm)

圧迫感が最も少なく、部屋を広く見せる効果があります。上に物を置いてサイドテーブルやディスプレイスペースとして使えるのも利点です。

6畳以下の狭い部屋や、ベッドサイドに置く場合に最適な高さです。引き出しは2〜3段なので、収納量は限られます。

かがんで引き出しを開ける必要があり、腰への負担があります。頻繁に使う物の収納には不向きです。

「圧迫感を避けたい」「サイドテーブル兼用で使いたい」という方には、この開放感が部屋を広く見せてくれます。

ミドルタイプ(高さ70〜100cm)

収納量と圧迫感のバランスが最も良い高さです。4〜5段の引き出しがあり、実用的な収納量を確保できます。

立ったまま引き出しを開けられ、日常的に使う物の収納に適しています。8〜10畳の部屋なら圧迫感もそれほど気になりません。

天板上にディスプレイや観葉植物を置くスペースもあり、インテリアとしても活用できます。

「収納量も見た目も両方大事」「毎日使う物を入れたい」という方には、この使い勝手の良さが魅力です。

ハイタイプ(高さ100cm以上)

最大の収納量を誇り、6段以上の引き出しがあるタイプです。分類収納がしやすく、細かい物も整理しやすいです。

ただし圧迫感が強く、6〜8畳の部屋では部屋が一気に狭く見えます。地震時の転倒リスクもあり、壁固定が必須です。

12畳以上の広いリビングや、とにかく収納を最優先する方には適していますが、ワンルーム・1Kにはおすすめしません。

天井高別|圧迫感を避けるチェストの高さ上限

部屋の天井高によって、適切なチェストの高さが変わります。

天井高240cm以下(古めのアパート):

- ロータイプ(50〜70cm): ◎ 圧迫感ゼロ

- ミドルタイプ(70〜100cm): ○ やや圧迫感あり

- ハイタイプ(100cm以上): × 非常に圧迫感あり

天井高250〜270cm(一般的なマンション):

- ロータイプ(50〜70cm): ◎ 開放的

- ミドルタイプ(70〜100cm): ◎ バランス良好

- ハイタイプ(100cm以上): △ 収納重視ならOK

天井高280cm以上(高天井の物件):

- ロータイプ(50〜70cm): △ やや物足りない印象

- ミドルタイプ(70〜100cm): ◎ 最適

- ハイタイプ(100cm以上): ○ 圧迫感は少ない

部屋の天井を見上げて、実際に高さを測ってから選びましょう。

「座った時の目線」で圧迫感をチェック

チェストの圧迫感を判断する簡単な方法があります。それは、「ソファや床に座った時の目線の高さ」と比較することです。

床に座った時の目線は約90〜100cmです。この高さより低いチェストなら、座って過ごす時間に圧迫感を感じません。

ソファに座った時の目線は約70〜80cmです。この高さより低いチェストなら、リビングでくつろいでいる時にチェストが視界を遮りません。

実店舗でチェストを見る際は、実際にしゃがんでソファに座った時の目線になってみてください。その視界にチェストがどう映るかが、日常の圧迫感の目安になります。

⑤ 素材と耐荷重|「安価なチェストは2年で引き出しが壊れる」

チェストの寿命は「素材」と「耐荷重」で決まる

「チェストは消耗品」と考えている人もいますが、それは素材選びを間違えているだけです。適切な素材と十分な耐荷重を持つチェストなら、10年以上使い続けることができます。

チェストが壊れる典型的なパターンは以下の通りです:

1. 引き出しの底板が抜ける(薄いベニヤ板を使用)

2. 引き出しの前板が外れる(接着だけで固定)

3. 本体が歪む(フレームの強度不足)

4. 天板が反る(薄い板を使用)

これらはすべて「コストカット」のために安価な素材や薄い板を使った結果です。新生活で予算が限られているのは分かりますが、安物買いの銭失いにならないよう、最低限の品質基準は守るべきです。

チェストの素材別|強度と価格のバランス

素材 強度 耐久年数 価格帯 メンテナンス 見た目の質感
パーティクルボード
(低密度)
★☆☆☆☆
(1年で劣化)
1〜3年 非常に安い 水に弱い
修理不可
安っぽい
MDF
(中密度繊維板)
★★★☆☆
(標準的)
3〜6年 安〜中 水拭き可
やや重い
標準的
パーティクルボード
(高密度)
★★★★☆
(しっかり)
5〜10年 水に強い
重量あり
まあまあ
合板
(プライウッド)
★★★★☆
(丈夫)
8〜12年 中〜高 水拭き可
軽め
良好
無垢材 ★★★★★
(最強)
15年以上 オイル塗装
定期ケア必要
高級感

引き出しの底板|見落としがちな重要ポイント

チェストを選ぶ際、多くの人が見落とすのが「引き出しの底板」です。この底板の厚みと素材が、耐荷重を決定づけます。

底板の厚み別|耐えられる重さ

- 2〜3mm(薄いベニヤ板): 約3kg以下、軽い物のみ

- 4〜5mm(標準的なベニヤ板): 約5kg、文房具・衣類

- 6mm以上(厚いベニヤ板またはMDF): 約10kg、書類・工具

A4ファイルを10冊入れると約5kgになります。工具箱を入れると10kg以上になることも。つまり、底板が薄すぎるチェストは、実用的な収納に耐えられないのです。

商品ページに「底板の厚み」が記載されていない場合、ほぼ確実に薄いベニヤ板(3mm以下)です。こういったチェストは避けましょう。

「耐荷重表示」の正しい読み方

チェストの商品ページに「耐荷重」が記載されている場合、以下の点に注意してください。

表示の種類:

- 「天板耐荷重」: 天板の上に載せられる重さ

- 「引き出し耐荷重」: 各引き出しに入れられる重さ

- 「総耐荷重」: チェスト全体で支えられる重さ

重要なのは「引き出し耐荷重」です。これが最低でも5kg以上あるかを確認してください。3kg以下の表示しかない場合、実用的な収納には向きません。

また、「総耐荷重」だけ記載されている商品は要注意です。例えば「総耐荷重30kg」と書かれていても、5段チェストなら1段あたり6kgしか入れられません。書類や工具を入れると簡単にオーバーします。

長持ちするチェストの見分け方

長く使えるチェストには、以下の特徴があります。

特徴1: 背面が板で覆われている

背面が板でしっかり覆われているチェストは、構造的に丈夫です。背面が薄いベニヤ板だけ、または布だけのチェストは、歪みやすく長持ちしません。

特徴2: 引き出しの前板が厚い

引き出しの前板(取っ手がついている部分)が厚い(15mm以上)チェストは、引き出し全体がしっかりしています。薄い前板(10mm以下)は、取っ手が外れるリスクがあります。

特徴3: 組み立て説明書に「補強材」が含まれている

組み立て式チェストの場合、説明書に「補強材」や「金具」が多く含まれているほど、丈夫に作られています。

特徴4: 重量がある

同じサイズのチェストでも、重いほど密度の高い素材を使っています。軽すぎるチェストは、薄い板や低密度の素材を使っている証拠です。

⑥ 奥行きと取り出しやすさ|「奥行き選びで『使いやすさ』が劇的に変わる」

チェストの奥行きは「取り出しやすさ」に直結する

チェスト選びで最も軽視されがちなのが「奥行き」です。幅や高さは気にするのに、奥行きは「標準でいいや」と適当に選んでしまう人が多いのです。しかし、この奥行きこそが日々の使い勝手を左右する最重要要素なのです。

奥行きが深すぎると、手前の物で奥の物が隠れ、「あれ、どこいった?」と探す羽目になります。反対に奥行きが浅すぎると、入れたい物が収まらず、結局チェストの上に物を積み上げることになります。

私がサポートした新生活の方々で、「チェストが使いにくい」と感じている人の多くが、実は奥行きのミスマッチが原因でした。収納する物のサイズに対して、奥行きが合っていないのです。

収納物別|最適な奥行きガイド

チェストの奥行きは、何を収納するかによって最適な寸法が変わります。

収納する物 推奨奥行き 理由
文房具・小物
(ペン、ハサミ、クリップ)
25〜30cm 浅い方が全体が見渡せる
奥で迷子にならない
A4書類・ファイル
(縦置き)
35〜40cm A4の奥行き(29.7cm)+余裕
取り出しやすい
薬箱・救急箱 30〜35cm 箱ごと収納できる
奥まで手が届く
工具箱・重い物 35〜45cm 重心が安定する
引き出しが歪まない
ハンカチ・マスク等
(軽い布製品)
25〜35cm 重ねて収納しやすい
奥まで見える

重要ポイント: A4ファイルを「縦置き」で収納したい場合、奥行きは最低35cm必要です。30cm以下のチェストでは、ファイルが斜めになってしまいます。

奥行きが深すぎる時の「デッドスペース問題」

奥行き45cm以上のチェストは、一見たくさん入りそうですが、実際には使いにくいケースが多いです。なぜなら、奥に入れた物が取り出せなくなるからです。

人間の腕が無理なく届く距離は、約40cmが限界です。奥行き50cmのチェストの場合、奥の10cmは「見えるけど取れない」デッドスペースになります。結果的に、「手前の30cmしか使っていない」という状態になり、奥行きの深さが無駄になります。

これを避けるには、以下の対策が有効です:

- 引き出しの中に仕切りボックスを入れて前後に分割する

- 奥には「めったに使わない物」だけを入れる

- フルスライドレール付きのチェストを選び、引き出しを最後まで引き出せるようにする

奥行きが浅すぎる時の「収まらない問題」

反対に、奥行き25cm以下のスリムチェストは、省スペースで魅力的に見えますが、収納できる物が限られます。

奥行き25cm以下では収納できない物:

- A4ファイル(奥行き29.7cm)

- 標準的な救急箱(奥行き約28cm)

- 工具箱(奥行き30cm以上)

- 雑誌(A4サイズより大きい)

スリムチェストを選ぶ場合、事前に「本当にこの奥行きで必要な物が収まるか」を確認してください。収まらない場合、結局別の収納家具を買う羽重になり、かえって部屋が狭くなります。

設置場所別|最適な奥行きの選び方

チェストを置く場所によっても、適切な奥行きが変わります。

①ベッドサイドに置く場合

推奨奥行き: 30〜35cm

理由: ベッドと壁の隙間は限られているため、奥行きが浅めの方が動線を妨げない。サイドテーブル代わりに使うなら、奥行き30cm程度が使いやすい。

②テレビ台の横に置く場合

推奨奥行き: 35〜45cm

理由: テレビ台の奥行き(通常40〜45cm)と揃えると、見た目の統一感が出る。A4ファイルや雑誌も収納できる実用性も確保できる。

③壁面の隙間に置く場合

推奨奥行き: スペースの奥行き−10cm

理由: 壁にぴったりつけると、コンセントが使えなくなる。壁から5〜10cm離して設置できる奥行きを選ぶ。

④廊下や玄関に置く場合

推奨奥行き: 25〜30cm

理由: 動線を妨げないよう、できるだけスリムなチェストを選ぶ。ただし収納力は犠牲になるため、軽い物専用と割り切る。

「手が届く範囲」を体感する方法

チェストを買う前に、自分の腕がどこまで届くか体感してみましょう。

ステップ1: 床にメジャーを広げて、奥行きのサイズを再現します。

ステップ2: その場にしゃがんで、手を伸ばしてメジャーの奥に触れてみます。

ステップ3: 無理なく届く距離が、あなたにとって「使いやすい奥行き」です。

身長や腕の長さは人によって違います。平均的な「35〜40cm」という数字だけでなく、実際に自分の体で確かめることが、失敗しない奥行き選びの秘訣です。

新生活の相談で『チェストは買ったけど使いにくい』という方の8割が、実は奥行きのミスマッチです。『たくさん入りそう』と奥行き50cmのチェストを選んだ結果、奥のものが取れず、手前だけで生活している...これが最も多いパターンです。特にベッドサイドに置く場合、奥行き30cm以下がおすすめ。動線を妨げず、寝たまま手が届く距離です。

よくある質問(FAQ)

Q1: チェストの平均的な価格は?

A: チェストの価格は素材・段数・レールの品質によって大きく異なります。ローラー式レールの簡易チェストなら5千円〜1.5万円、サイドレール式の標準チェストは2万円〜4万円、フルスライドレール付きの高品質チェストは4万円〜8万円が相場です。新生活の場合、予算2.5〜4万円で「サイドレール式・MDF素材・4〜5段」を選ぶと、品質と価格のバランスが取れた製品が見つかります。

Q2: 組み立て式と完成品、どちらがおすすめ?

A: 新生活で初めてチェストを買う方には、「完成品」をおすすめします。理由は3つあります。

・組み立て式より構造が丈夫(接合部分が工場で固定されている)

・スライドレールの取り付け精度が高い(自分で組み立てると歪むリスク)

・長く使える(5年以上使うなら完成品の方がコスパ良好)

ただし搬入経路に不安がある場合や、引っ越しが多い方は組み立て式の方が便利です。組み立て式を選ぶ場合、「ボルト締め」方式のものを選び、「ネジ込み式」は避けてください。ネジ込み式は一度分解すると再組み立てが困難です。

Q3: 白いチェストは汚れが目立ちますか?

A: 白いチェストは確かに汚れが目立ちやすいですが、MDF素材にメラミン化粧板を貼ったタイプなら、水拭きで簡単に汚れが落ちます。むしろダークブラウンやブラックの方が、埃や指紋が目立ちます。白は部屋を明るく広く見せる効果があり、新生活の狭い部屋には特におすすめです。週に一度、固く絞った布で拭く習慣をつければ、清潔感を保てます。

Q4: 地震対策は必要?

A: 高さ80cm以上のチェストには、地震対策を強く推奨します。特に高さ100cm以上のハイタイプは、転倒防止金具で必ず壁に固定してください。賃貸で壁に穴を開けられない場合、以下の対策が有効です:

・耐震マットを底面の四隅に貼る(ホームセンターで購入可)

・突っ張り棒で天井とチェストの上部を固定(穴を開けない)

・重い物は下段に、軽い物は上段に収納(重心を下げる)

Q5: チェストの引き出しが開かなくなった時の対処法は?

A: 引き出しが開かなくなる原因は主に3つです。

原因1: レールに埃が溜まっている

対処法: 引き出しを外して、レール部分を掃除機で吸い取るか、固く絞った布で拭きます。潤滑スプレー(シリコンスプレー)を軽く吹きかけると、動きが改善します。

原因2: 引き出しに物を詰め込みすぎている

対処法: 耐荷重を超えた重さを入れると、レールが歪んで動かなくなります。引き出しの中身を減らしてください。

原因3: チェスト本体が歪んでいる

対処法: 床が傾いている場合、チェストが歪みます。チェストの下に薄い板を挟んで水平にしてください。水平器(100円ショップで購入可)で確認すると確実です。

Q6: A4ファイルを収納したい場合、どのサイズを選べばいい?

A: A4ファイルを「縦置き」で収納したい場合、以下のサイズが必要です:

- 奥行き: 最低35cm(A4の奥行き29.7cm + 余裕5cm)

- 引き出しの高さ(内寸): 最低25cm(A4ファイルの高さ約24cm + 余裕1cm)

- 幅: ファイル1冊あたり約3cm必要(10冊収納なら幅30cm以上)

商品ページで「A4対応」と書かれていても、「横置き」しか対応していない場合があります。必ず「内寸」を確認してください。

まとめ|長く使えるチェスト選びの本質

チェストは、新生活の中で最も使用頻度が高い家具の一つです。毎日何度も開け閉めするからこそ、「とりあえず安いもの」で妥協すると、数年後には必ず後悔します。

この記事で解説した6つのポイント——サイズ、引き出しの段数と深さ、スライドレールの品質、高さ、素材と耐荷重、奥行き——は、すべて「毎日使う中で感じる快適さ」に直結します。特に見落としがちなのが「スライドレールの品質」と「引き出しの底板の厚み」です。この2点が劣っているチェストは、どれだけ見た目が良くても、2〜3年で使い物にならなくなります。

価格だけで選ぶのではなく、「この構造なら10年使える」と確信できるチェストを選んでください。少し予算を上げてでも、フルスライドレール付き、底板6mm以上、MDF素材以上のチェストを選べば、長期的にはコストパフォーマンスが高くなります。

購入前に必ず確認すべき3つの最重要ポイント

最後に、チェスト選びで絶対に妥協してはいけない3つのポイントをお伝えします。

1. スライドレールの種類を必ず確認する

商品ページに「ボールベアリング」「フルスライドレール」の記載がない場合、ほぼ確実にローラー式です。長く使いたいなら、最低でもサイドレール式、できればフルスライドレール式を選びましょう。

2. 引き出しの内寸を測定する

「A4対応」と書かれていても、実際には横置きしか対応していない場合があります。A4ファイルを縦置きしたいなら、奥行き35cm以上、引き出しの高さ25cm以上が必須です。

3. 底板の厚みを確認する

商品ページに底板の厚みが記載されていない場合、薄いベニヤ板(3mm以下)の可能性が高いです。書類や工具など重い物を入れるなら、底板は最低でも4mm以上、できれば6mm以上を選んでください。

 

この3点を確認するだけで、「買って後悔するチェスト」は大幅に減ります。

新生活のチェスト選びは、単なる「収納家具」を買うのではなく、「毎日の暮らしを快適にする投資」です。この記事が、あなたの理想のチェスト選びの参考になれば幸いです。

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※本記事は整理収納アドバイザー高橋真理子の監修のもと、CAGUUU編集部が作成しました。

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